危機の導きによって林道を抜けると、その先に、いかにもって感じのものものしいコンクリートの建物があった。
描写めんどいからどんなものか各人で考えてくれ。
入り口のところで3人は危機と別れた。
危機は、林に消えた累卵と剣呑を探しにと帰っていった。
エディ「で。」
レオン「よく考えたら英会話教室を無視してそのまま林道を進んでれば5デンジャーと闘う必要はなかったよね。」
エディ「考えるのはやめよう!!」
アル 「どうする?見たところ、ごく普通のオフィスビルを山に植えつけたような場所だけど。」
エディ「すんなり入れそうだな・・・罠か?」
もう書くの面倒くさくなってきたから早く入っちゃえよ。
ということで3人はその建物の中に正面入り口から堂々と入った。
ごく当たり前の自動ドアを2つ抜けると、ごく普通のロビーらしきところに出た。
中心に大きな大理石の柱があり、直進する廊下がその陰に見える。
右前方に幅の広い装飾の施された階段がある。
左手にはエレベーターが3つ並んでいる。
ところどころの壁際に黒い革張りのソファとガラステーブルが置いてあるのがちょっとリッチだ。
エディ「どうする。」
レオン「この状況だと、3手に分かれるのが一番だね。」
アル 「3手?」
レオン「一人は直進、一人は階段、一人はエレベーターさ。」
エディ「エレベーターと階段を分ける意味はあるのか?」
レオン「・・・」
その気まずい沈黙の中、どこからともなくかすかな電子音が聞こえてきた。
エディ「ん?何の音だ?」
アル 「・・・それから出てるよ。」
アルが示したのはエディが腰に下げていた携帯用ガイガー・カウンターだった。
お待たせしました、やっと出番ですね、ガイガー・カウンター。
エディ「反応している!?ということは・・・!」
レオン「まずい!早く安全なところに移動した方がいいね。」
アル 「あ、あのさ、・・・!ところでガイガー・カウンターって何?」
2人 「は?」
一握りの沈黙が訪れた・・・
エディ「おい!アル!お前まさか知らないわけないだろう!?」
アル 「知らないよ。」
エディ「ちょっと待て。これを見つけたとき“原子力研究所がからんでいる”ってさも知ってます風に言ったのってお前だよな。」
アル 「はったりだよ。どうせ原子力研究所か製薬会社の2択だし。勘はいいんだ。」
レオン「もうしょうがないなあ。僕が教えてあげるよ。ガイガーは人の名前でね、ラザフォード君とかとつるんでいた人だよ。」
アル 「ああ成程ね。」
エディ「ってそれで分かるのかーーー!?」
アル 「ごめん、しったかぶりさ。」
エディ「こんなところで遊ぶのはやめてくれ。いいか、ガイガー・カウンターは放射能測定器のことだ。」
アル 「そうなんだ。・・・それより、だんだん音が・・・。」
レオン「あがあぁっ!!?」
2人 「!!?」
馬鹿をやっていると、突如レオンがふっとんで壁に打ち付けられた。
エディ「なんだ!?」
???「うふふふ・・・あははははは!!よわ〜〜〜い♪」
アル 「っ!!!!」
何者かの声がしたかと思うと、今度はアルが倒れた。
レオン「後ろだ!!」
エディ「!!!」
レオンの声にエディはとっさに前に跳んだ。
素晴らしき跳躍。
ひゅうと何かが背後の空気を切る音がした。
???「あらら、残念。」
3人はやっと刺客の姿を見た。
なんと、それは水着姿の女だったのだ。
破廉恥万歳!|(~。~)|その手には、かなり細いが恐ろしく長い金属棒が握られていた。
その長さはだいたい女の背の2倍くらいだった。
どうやらあれで攻撃を仕掛けてきたらしい。
パッと見たところ、つきん棒漁の棒みたいな感じだ。(知らねーよ)
???「こんにちはー。ココのガーディアンのインラン・オブ・ジョイトイでーす♪よろしくね☆」
エディ「(なんか似たような名前の女を見たことがなくもないが無視しよう・・・)」
淫乱 「よくここまでたどり着けましたねぇ。最近暇してたんですょ。一緒に遊びましょ☆」
インランはそういうとその長い棒を振り回した。
エディは命からがら飛び退いて避けた。
エディ「今回は真面目な戦闘だな!おい、2人とも大丈夫か!?」
淫乱 「人のことより自分のことを考えたらどうですかーきゃはは!」
エディ「やばい!」
インランは再び棒を振り回した。
よく見ると、その棒の端から何か細かな粒がぽろぽろと落ちて床に散乱する。
エディはアルを引っ張りあげてからレオンのいるところまでたどり着く。
エディ「なんだあの気色悪い女は!!」
アル 「見たところ・・・生身の人間じゃなさそうだね。よく出来たロボットだ。」
エディ「そうか。あの棒は?」
レオン「打たれたときに分析しておいたよ。ジルカロウム98.23%、スズ1.5%、鉄0.12%、ニッケル0.05%、クロム0.1%・・・ジルカロイ−2だ。あの粒はセラミックコーティングのウラン・・・と、言いたいところだけどほとんどウランむき出しだ。ガイガー・カウンターはあれに反応したんだ。」
エディ「・・・エドやらアルやら関係なく、お前は素で錬金術師みたいだぞ・・・」
レオン「そうかもね。じゃあ今から僕らはソメレンジャー改めハガレンジャーに・・・」
エディ「ならんわ馬鹿!」
アル 「おやおや。」
淫乱 「ちょっとー無視しないでよ!」
エディ「危ない!!」
3人はちりぢりなって逃げた。
淫乱 「きゃはは!つまんなーい!」
エディ「どうする!このままだと死ぬぞ。」
レオン「かといってうかつに間合いは詰められないよ!」
アル 「まさかさっきの三つ葉のクローバーが効いているわけじゃないよね。」
レオン「とにかくこうなったら変身するしかないよ。」
エディ「・・・今思ったが変身すると俺たち何か変わるのか・・・?」
アル 「・・・」
レオン「・・・」
エディ「仕方ない、最後まで馬鹿をやるぞ!」
3人は階段のところに集結すると、毎度おなじみ、変身した。
エディ「ニュートラルレッド!」
レオン「ナイルブルー!」
アル 「ビスマルクブラウン!」
マイコ「メチレンブルー!」
アレン「ヤヌスグリーン!」
5人 「生体染色戦隊、ソメレンジャー!」
エディ「・・・」
レオン「・・・」
アル 「・・・」
エディ「増えてるーーーーーーー!!!(―□―;)」
何故かソメレンジャーが5人になった!!
レオン「ちょっと待ってくれ!レンジャーものにブルーが2人いるなんて反則だ!!」
エディ「そういう問題じゃないだろう!!お前たちいつの間に・・・!?」
マイコ「やあやあ、待たせたね、3人とも。」
アレン「・・・助ける・・・」
エディ「そりゃありがたいが・・・あれをどうする?」
マイコ「任せな!アレン!やるよ!」
アレン「・・・御意。」
突然現れたマイコとアレンは何も知らない読者を無視して攻撃態勢に入った。
アレンがどこからともなくノートパソコンを取り出した。
マイコ「あのネエチャンはコンピューターで遠隔操作されてる単なるキカイ。ここのセキュリティシステムを破壊すればあれも止まるよ。」
エディ「どうやって?」
アレン「・・・クラッキング。」
そういってアレンがカタカタとパソコンを操作し始める。
淫乱 「そんなの許さないわよ!くらいなさーい!!」
マイコ「ここは死守するよ!いいね」
3人 「わかった!」
4人はアレンを守るためにインランの攻撃を懸命に阻止する。
そう時間はかからなかった。
突如、バチンという音が聞こえたと思ったら、インランの動きが止まった。
インランはその時の体勢のままばたりと倒れた。
エディ「やった!」
マイコ「これで、この建物内じゃ残る敵は人間だけさね。」
アル 「で、その人間さんはどこかな。」
アレン「・・・下。」
エディ「よし、そうだと分かれば突撃だ!」
5人 「おー。」
何故か5人になったソメレンジャーは勢いを増し、勇み勇んでエレベーターに乗り込んだ。
地下3階・・・
エレベーターの扉が重たく開く。
無機質な内装の廊下がまっすぐに伸びている。
5人は迷わず直進!
廊下の左右にあるドアを無視して本能的に突き当たりの観音開きの扉に向かって走り抜ける!
そして、その扉を開けた!!!
5人 「・・・!?」
中に入ると、そこは真っ暗だった。
エディ「アレン、照明も操作したのか?」
アレン「・・・違う・・・」
5人の背中で扉が閉まったと同時に、暗がりの中でいきなり大音量で音楽が流れ始めた。
5人 「!?」
???「♪〜〜〜♪♪〜〜〜」
そして凄まじく下手な歌が聞こえてきたかと思うと、辺りがぱあっと明るくなった。
暗闇からいきなり明るくなったので5人は目潰しをくらったような状態になった。
エディ「何だ!?」
アル 「敵は2人・・・?」
レオン「また不協和音が・・・!」
アレン「・・・」
マイコ「何あいつら!!?」
やっとこさ目が使えるようになって前方を見た5人は絶句した。
部屋は想像をはるかに超えて広く、その端に大きなステージがあり、
その上で異様なまでにやせ細った2人の若者がマイク片手に歌い、踊っていたのだ!!
天井も高く、本格的な照明装置が吊り下がっている。
エディ「おい、まさかあの変態たちが黒幕だって言うのか?」
アレン「・・・他にはいない。」
アル 「どういうことだろうね。あれは生きた人間のようだけど。」
レオン「現代音楽にしても許せない和声だ!!・・・やめろ!へっぽこ歌手!」
レオンが大音量の音楽をはねのけるように怒鳴りつけると、
ステージの上の2人は歌うのを止め、5人をにらみつける。
いつの間にやら音楽もフェードアウト。
2人はマイクを投げ捨てると、とう!というダサイ掛け声を上げてステージから跳躍すると
宙返りという無駄な動きを経て5人の前に降り立った。
5人はそれぞれ身構える。
??1「俺の名は弱(よわし)!」
??2「俺は闇市(やみいち)!」
2人 「我々の名はKikin Kidsだ!」
レオン「え!Kinki Kids!すごい!サインもらわなきゃ!」
2人 「違う!よく聞け!KinkiではなくKikinだ!」
レオン「え!飢饉?」
アル 「成程ね。」
マイコ「道理で細っこいわけさ。」
エディ「もう何もつっこまんわ。」
Kikin Kidsが現れた!!!
よわし「してお前たちは何者だ。」
エディ「生体染色戦隊ソメレンジャー。正義の味方だ。」
闇市 「うわだっせー。いい歳こいて正義の味方とか言ってんじゃねーよ。」
エディ「お前らに言われたくないわ・・・」
よわし「しかも正義の味方ってことは正義そのものではないんだな。ばーか。」
レオン「何を言うか!!馬鹿は君のほうだ。正義というのは形而上の概念であるから人間である僕らは正義そのものになることはできない。故以って僕らは正義の味方にしか成り得ない。」
エディ「何まじめに受け答えしてるんだ・・・」
レオン「それに君たち・・・思いっきり標準語じゃないか。」
闇市 「くっ・・・!!何が悪い!俺たちはKinki Kidsではない!」
よわし「と、言ってる闇市は必死に関西弁練習してたよね。」
闇市 「・・・わいの生まれは駿河の国ずら。」
エディ「何キャラだ!!?」
闇市 「・・・関西弁難しいけん、よだきぃばい。」
マイコ「西に行きすぎだって!しかも適当でしょそれ!!」
闇市 「ちっ・・・ばれたか・・・。」
アル 「おやおや。」
空気が真面目モードにリセットされる・・・
エディ「ところで本題に入るが・・・お前たちがABC兵器密造の黒幕だな。」
闇市 「ああそうだ。よく調べたな。」
マイコ「一体そんなもの作って何にするっていうのさ。」
よわし「・・・俺たちは武力で以って世界征服を企んでいるんだ!」
エディ「お前らこそいい歳こいて世界征服とか言ってんじゃねーよ!。」
アル 「漫画の読みすぎだね。」
闇市 「黙れザコどもめが!」
よわし「いいか・・・今、どんどん世界が歪み始めている・・・争いが絶えず、弱き者たちは虐げられる・・・このままでは破滅に向かうばかりだ。」
エディ「いや、言ってることはまじめだが、それが何故兵器に結びつく?兵器こそ破滅を招くものではないのか?」
闇市 「我々が望むものは世界平和の樹立・・・我々が神となり、一度世界を正すことによる平和の創出・・・何かを創り出すためには破壊が必要。」
よわし「だから俺たちは兵器を造るのだ。総てを壊し、総てを手中に収め、そして平和な世界を築き上げるために!!」
レオン「2人だけで?」
2人 「!!」
レオン「世界の平和を君らだけで創ろうって言うのかい?無理だよそんなの。ねえ世界にはどれだけ沢山の様々な人がいると思っているんだい?その人たち全ての平和と幸せを君たち二人だけで創ろうというのかい?出来ないよ。そんなのはエゴだ。」
エディ「(またどうしていきなりまじめになるんだよお前は・・・)」
よわし「だ、だから兵器という手段を選んだんだ。武力を提示すれば誰だって屈するはずだ!」
レオン「そうかな・・・。」
マイコ「(ねえあんた一人でいいとこもってくんじゃないよ。)」
レオン「昔・・・世界で7番目に大きい国で、君たちみたいな体型をしたメガネのおじさんが、数々の偉業を行っただろう。彼はこう言ったよ。“非暴力は人間に与えられた最大の武器であり、人間が発明した最強の武器よりも強い力を持つ”と・・・。」
2人 「っ・・・!」
レオン「彼はこういう言葉も残している。“暴力によって得られた勝利は敗北に等しい。一瞬でしかないのだから”」
闇市 「黙れえええ!!」
Kikin Kidsは5人に襲い掛かってきた。
よわし「奇麗事を並べ立てても物事は解決しないということはお前たちもわかっているはずだろう!何故邪魔をする!」
エディ「それは、その方法が、・・・・絶対にやってはならないものだからだ!!」
マイコ「あんたたちを倒して官憲に委ねるよ!覚悟しな!」
闇市 「出来るものならやってみろ!」
よわし「俺たちの決意を見せてやる!」
2人は人間離れした動きで部屋の隅と隅に散った。
闇市 「行くぜ!」
5人 「!!!」
今までの敵からは感じられなかった邪気が部屋中に巻き散る。
ネタがなくて真面目な戦闘になってしまいました。あふん。
よわし「寛永!天明!享保!天保!!」
闇市 「一揆騒擾!四大飢饉!!!」
2人から5人めがけて謎の衝撃波が飛ぶ。
アル 「掩護妙技!!予定運命図!!!」
アレン「ファイヤーウォール!」
なんかよくわからないけどアルとアレンの発動した技によって衝撃波は軽減された。
よわし「ぬるいな・・・その程度の防壁、たやすく打ち砕いてみせる!」
闇市 「撃砕!寛喜の大飢饉!」
アル 「ぐああああああ!!!」
アレン「・・・!」
エディ「まずい!2人とも!引くんだ!死ぬぞ!」
よわし「今生地獄!長禄・寛正!!!」
レオン「2発目がくる!」
マイコ「隙が無い!まじでヤバイよ!」
アル 「相殺するよ!」
闇市 「無駄だあああぁぁぁ!」
5人 「ああああああああああああ!!!!!」
爆音。
崩れ落ちる壁や天井。
煙の中にぼうっと浮き上がる二つの影。
よわし「・・・ふう。」
闇市 「なんだ、あいつら。偉そうな口叩いてた割には手ごたえなかったな。」
よわし「・・・」
闇市 「どうかしたのか、弱。」
よわし「・・・奴らの言ってたことがなんだか胸にひっかかる。気分が悪い・・・」
闇市 「忘れろ、弱。さあて、ここもこんなになってしまったしネットワークも破壊されてしまった。場所を移して仕切りなおしだ。上に置いてある試作品を移動するのは面倒だな・・・また金がかかる・・・」
よわし「闇市・・・俺たちは、本当にこれで良いのか・・・?」
闇市 「ぐずってんじゃねえ!なんだよ、まさかお前、あのアホレンジャーの説教に去勢されちまったか?昔から変わんねえよ、お前は。修身の教科書から抜け出したみてえなキャラしてやがる。」
よわし「闇市・・・覚えているか・・・」
闇市 「なんだよ。」
よわし「12年前のあの日の約束のことを・・・」
闇市 「!」
何の話だよ・・・(――;)
よわし「あの人が死んで、俺たちは約束しただろう!人の命を救うために生きるって!」
闇市 「ざけんな。俺はそう生きているつもりだ!」
よわし「いつどこで足を踏み外したんだ、俺たちは・・・」
闇市 「踏み外してなんかいない!」
よわし「・・・キミはストレートでウロッド大学に入って・・・俺は1年遅れでキミを追って薬学部に入ったよね。」
闇市 「何が言いたい!はっきりしろ!」
よわし「キミと再会したとき、キミはもう既に裏でABC兵器製造に加担していた。俺が問い詰めた時、キミは言ったね。ABC兵器は世界へのパナシーアだと。」
闇市 「俺はそう信じている。お前も、賛同したから今まで一緒にここまでやってきたんだろ。」
よわし「違う・・・」
闇市 「あぁ?」
???「昔話はそこまでだ!」
闇市 「な、何!!?まさか・・・!」
よわし「ソメレンジャー・・・」
ソメレンジャー復活!!
ななななんと!
瓦礫の山を吹っ飛ばして5人が現れた!
ソメレンジャーは再び2人の前に対峙する!
闇市 「貴様ら・・・何故だ!くたばったんじゃねえのか!?」
エディ「幸い・・・お前の相棒が俺たちを守ってくれた。」
アル 「君の放った技を後から相殺してくれてね。」
マイコ「正直かなりぎりぎりだったけどね〜。やばやば!」
闇市 「何!!」
よわし「闇市・・・」
闇市 「どういうことだ!弱!貴様俺を裏切ったのか!?」
よわし「そう、かもしれない・・・」
闇市 「おい!ふざけんじゃねえよ!」
よわし「闇市・・・俺たちは間違っている。」
闇市 「間違っちゃいねえ!お前それ以上減らず口たたくと・・・」
よわし「あの日!あの人が死んで俺たちは嘆き悲しんだ!あの死は人為的なものでなかったけれど、悲嘆の底に、汪然の日々を過ごした!もし俺たちが計画を実行して兵器を行使したら、死ぬ必要の無い人々が死んで、その周りの人達が悲しむことになるんだ!こんなことが正しいと思ってるのかキミは!俺たちは間違っている・・・闇市。他に、他に方法があるはずだ!」
エディ「そうだ。」
レオン「力が全てじゃないよ。」
闇市 「じゃ、じゃあどうしろっていうんだ!お前たちなら、どうするんだ!」
アル 「簡単なことだよ・・・」
レオン「そう、・・・・“笑い”さ。」
闇市 「・・・?」
レオン「笑いこそが平和をもたらすパナシーア。」
アル 「隣の人と手を取り合って、」
エディ「共に笑いあうことが平和への道・・・」
闇市 「ふざけんなああああ!」
よわし「闇市!!」
闇市 「何が笑いだ!おちょくってんのかてめえら!笑いなんざ12年前に置いてきた。あれから俺は夢の中でだって笑ったことなんかねえ。」
アル 「それが君の不幸の始まりだよ・・・君が笑いを忘れてしまったから、道を間違えたんだ。」
闇市 「うるせえ。じゃあ今貴様らとおててつないでゲラゲラ笑えば世界が平和になるってことか?世界を動かすことはガキのお遊戯じゃねえんだよ!」
レオン「・・・笑わせてみせる・・・」
闇市 「?」
レオン「勝負しよう。僕らで君を笑わせる。」
闇市 「何だと?」
エディ「まさかこの奥の手を使うと思わなかったが・・・」
マイコ「そうねー。それだけこの人が不幸せってことかもね。しゃーないわ。」
レオン「平和のためなら手段を選ばないというあたりはこの人と同じかもね。」
闇市 「ま、まさか・・・!くすぐったりするんじゃないだろうな!!やめろ!それだけはやめろ!」
アル 「(^^;)・・・何を考えているか分からないけど、物理攻撃はしないよ。」
エディ「さあ!行くぞ!お前が笑えば俺たちの勝ち、お前にABC兵器の密造を諦めていただく。」
マイコ「逆に最後まであんたが笑わなかったらあたしらはもうあんたに干渉しない。戦争でも何でも勝手に起こせばいい。」
闇市 「勝手にルール決めてんじゃねーよ・・・俺は武力で・・・!!!」
累卵 「三つ葉のクローバー!!!」
闇市 「何だ何だ!!!?」
突然懐かしい声がしたかと思うと、大量のクローバーが闇市にふりかかった。
なんと、5デンジャーが現れたのだ!
林に消えた累卵と剣呑、そして死んだはずの危殆も揃っていた。
危機 「間に合ってよかった。」
エディ「5デンジャー!どうしたんだ!」
危機 「ふっ・・・お前たちと闘って我々も眼が覚めた。信じるべきものが見えてきた・・・」
累卵 「しばらく闇市は動けない!」
物騒 「今のうちにくすぐっちゃえ〜〜〜〜♪」
闇市 「ええ!え?えええ!?」
エディ「違う違う。」
レオン「これから僕らの必殺技、“一発ギャグ”でこの天邪鬼を笑わせて見せるよ。」
危殆 「そうか。」
その他「・・・って、ええええ!!!?」
危機 「おい、笑いってそういうことなのか?」
エディ「勿論だ。他に何がある。」
危殆 「・・・上の文脈で言うと“笑い”というのはもっと温かなものだと思われるが・・・」
物騒 「ふっふーん?ギャグねえ。いいからさっさと始めろっつーの!」
エディ「言われなくてもやってやるさ!ソメレンジャー最終奥義、一発ギャグ大会!」
ソメレンジャーの攻撃が始まった!
ほとんどセリフのないアレンが真っ先に進み出た!!!
アレン「・・・ナイスな椅子・・・」
時が止まった。
闇市 「おい、このでかい無口野郎は何か面白いことを言ったつもりなのか?」
マイコ「今のはほんの冗談だってばー。いっくよー。アルミ缶の上にあるミカン。」
メジャーだ!!!!!!!!!!
闇市 「お前らまじでやる気あんのか?」
レオン「すまない、彼らは正規のソメレンジャーじゃないから・・・」
剣呑 「って、ソメレンジャーが5人になってるわ!」
危機 「気づくの遅い・・・」
次にアルが徐ろに口を開いた。
アル 「メリーさんの柩。」
論外って感じだ。
闇市 「累卵の術が解けたらお前ら全員殺してやる・・・」
エディ「・・・厄介だ。ここまでお前の笑う心を死なせてしまう出来事があったのだな・・・哀れな・・・」
闇市 「ちげーよ!!過去どうこうの前に普通につまんねーんだよ!お前らばかか?!」
レオン「僕が君の頑なな心を癒す!さあ聞きたまえ!」
自信たっぷりにレオンは口を開いた。
レオン「面白い猫は顔も白くて尾も白い。」
闇市 「死んでろ。」
レオン「がーん。」
闇市 「まったく・・・疲れるな。おい栗毛。お前はどうだ。」
エディ「・・・そうか。最強のボケ役レオンをもってしても笑わすことができないのか・・・」
レオン「修行が足りなかったかあ。」
アル 「エディ。あの伝説の持ちネタを披露するんだ。」
マイコ「そうさ!あれならこの廃人だって笑うはず・・・」
アレン「・・・任せる」
エディ「分かった。・・・世界の平和と安寧のために!!」
闇市 「いいから早くしてくれ。」
エディは最後の攻撃をしかけた。
エディ「同衾しながらどう禁欲?」
その他「・・・」
闇市 「・・・」
エディ「・・・」
闇市 「・・・ぷっ・・・」
その他「!!」
闇市 「くはははははははははは!!!」
よわし「・・・わ、笑った・・・闇市が笑った!」
闇市 「あははははははは!!!負けたぜクソ野郎!!最高だ!ぶひゃひゃひゃ!」
よわし「闇市・・・」
闇市 「弱・・・くふっ・・・俺が間違っていたんだ。ははは、認めるよ。俺は逃げていたんだ・・・本当に自分が人を助けることができるか自信がなくなったんだ。」
やわし「そんな・・・俺より闇市のほうがすごいのに・・・」
闇市 「よわし・・・そしてソメレンジャー・・・ありがとう。俺はまた笑えるようになった。また、夢を追う気持ちを取り戻した・・・本当にありがとう。」
感動の改心シーンを、少し離れたところから5デンジャーが見守っていた。
危機「(・・・一番微妙なギャグでウケたな・・・一瞬意味が分からなかったぞ)」
累卵「(ここのガーディアンといい、闇市はそっち系のネタなら何でもオッケーなんだろう)」
危殆「(何!?まさかあいつそこまで読んでたというのか!?・・・敵わんな・・・)」
剣呑「(それで、これからどうするの?パトロンがなきゃどうしようもないじゃない)」
物騒「(ミリオネアでいっちょ稼ごうじゃん??)」
4人「(アホ)」
闇市 「これからはあの日の思いを忘れずに生きていく・・・」
よわし「闇市・・・」
闇市 「ようし、弱、また二人でやり直そう!」
よわし「勿論さ!」
闇市 「本当の世界平和のために・・・歌手をやめて芸人になろう!」
その他「歌手だったんかい!!!!!」
Mission completed...