「永劫たる振り子」プレイ記録

Child-Dreamのゲーム 「永劫たる振り子」をクリアした記録を残す。
「永劫たる振り子」は途中まで収録されたダイソー版をプレイしたことがある。
ダイソー版をプレイしたときに「なんてすごい世界観のゲームなんだ…」と感動し
この後一体どんな物語が展開していくのだろうと思いを巡らしていた。
以前プレイした21世紀版「Lost Memory」同様、いつか買おう買おうと思っていたら
いつの間にやら無料でプレイできるようになっていた。

RPGツクール2000製。
総プレイ時間は13時間50分(進取・調和両ルートクリア)。
片ルートをクリア後、ルスター砦からもう片方のルートを進めた。
親切設計で特に迷うこともなかったので攻略は全く参照しなかった。

[内容]
このゲームは「進取編」と「調和編」という2つのルートに分かれている。
ダイソー版をプレイしていた頃は「絶対に進取の方がいい!!」と思っていたのだが、
それから十数年経って改めてプレイしてみたら
「調和の方がいい!!!」と全く逆の印象になっていたのが自分でも驚きだった。
おそらく、わたしも昔は「進取」のまっただ中で戦い続けていたが
歳をとって「進取」の潮流から離脱したために「調和」に共感するようになったのかもしれない。
そういう意味でも本当に面白いゲームだ。

「進取」と「調和」の両陣営の戦いが描かれるのだが……
なんというか、敵がいない。
双方とも世界を守ろうとしているのにどうしてこんなことに……
「もうやめて!!争わないで!!」という気分になる。
解決のためにはどう止揚するか、ということなのだろうが
両ルートをクリアしても結局自分の中では具体的な答えは出なかった。
ゲームとしての難易度はやさしすぎるくらいだが
内容の難易度がべらぼうに高いゲームだった。

[音楽]
決意に満ちたフィールド曲、鼓舞するようなイベント曲、
胸がつぶれるような物悲しいイベント曲などなど……
どの曲も素晴らしく、そして場面に合っていて盛り上がった。

[好きなキャラ]
ファンデール様。
かっこいい!!!とにかくかっこいい!!!
こういうタイプのかっこいいキャラはなかなかいないので興奮した。
大局の中で、己を単なる一つの駒として捉えることが出来るってすごいなと思った。

[気になった点]
21世紀版「Lost Memory」とデータを共有している部分がちょっと多いなと思った。

[さいごに]
とにかく考えさせられる作品だった。
クリア後は圧倒されて、しばらく放心した。
こういう、やりこみ要素が特別にあるわけではないのに何度でもプレイできる作品が好きだ。